アオアシの主人公であるアシトこと青井葦人。
愛媛から単身上京してきてエスペリオンユースに入団。
持ち前の体力と負けん気、そして視野の能力で這い上がっていく様子に私は何度も勇気をもらっています。
そんなアシトですが、モデルとなった選手はいるのでしょうか?
普通、こういう主人公っていわゆる「主人公っぽさ」の要素を複数持っているもので、特定のモデルはいないように思えます。
その一方で、アオアシは綿密な取材による情報が元になっていることも多く、ある面に関しては参考にした選手がいるのでは?と思い、調べてみることにしました。
ちなみに、アシトのモデル以外の解説を別記事にまとめてあります。興味のある方は下のリンクからどうぞ!
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【アオアシ】青井葦人について徹底解説! ポジション転向も俯瞰の能力を武器に成長著しい主人公!
この記事ではアオアシの青井葦人について解説していきます! アオアシの主人公です! アシトというとポジション転向と俯瞰の能力ばかりが取りざたされることが多い印象がありますが、私はアシトの真 ...
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葦人の家族構成や出身地は福田健二選手がモデル!
漫画を書いている小林先生はアオアシを書く前からFC愛媛のファンだったそうで、キャリアの最後をFC愛媛で過ごした福田健二選手の家族構成や出身地をアシトの参考にしているそうです。
ソースは小林先生のこのブログ記事。
アオアシの主人公・葦人の出身地、家族構成など、この福田選手の半生に強い影響を受けています
(https://ameblo.jp/yugo-kobayashi0503/entry-12045146233.htmlより)
だそうです。
福田健二選手はエスペリオンユースの監督である福田達也のモデルでもあるので、むしろ小林先生のファンぶりが分かるというものです。
ということで、福田健二選手の家族構成や出身地を調べてみました。福田選手のWikipediaを参考にしました。
まず出身が愛媛県新居浜(にいはま)市。
アシトの住所は「愛媛県伊予市双海町大灘6-19」なので、さすがに市以降は変えてますね笑
ちなみにこの住所で検索してみましたが、「大灘」以降が架空なので(当たり前ですが)見つかりませんでした。
「上灘」はあったので、これをもじったものと思われます。まあ上灘でも「6-19」はないのでやっぱり架空なんですけど笑
次に家族構成。Wikipediaからですが
小学2年生の時に兄の影響でサッカーを始めた[5][6][1]。両親の離婚により母子家庭に育ち、5年生の時に母が生活苦から自殺するという少年時代を過ごした[7]。
(福田健二選手のWikipediaより)
兄の影響でサッカーを始めたり、母子家庭の部分がアシトにも引き継がれています。 ...ん?
5年生の時に母が生活苦から自殺する
(福田健二選手のWikipediaより)
マジか...そしてこの後に千葉に住む父に引き取られたようです。
アシトの母親は愛媛で健在です。さすがにこの設定まで引き継ぐと話が重くなりすぎてしまったでしょう。
そのあとの経歴はむしろ福田監督の方のモデルになっています。
21巻で阿久津の家庭環境が取り上げられましたが、福田健二選手やそれをモデルにしたアシトが育った環境も一般的な日本の家庭からするとだいぶアレです。
阿久津がひどすぎて霞んでいますが...
アシトのハングリー精神はこういうところから来ているのかもしれないですね。
葦人の視野の能力はシャビがモデル??
アシトの特徴的な能力は色々あります。無尽蔵な体力とか長友選手を参考にしたっぽい節もありますが、定かではないです。
ちなみに長友選手も愛媛出身です。小林先生の愛媛愛は本当にすごい...
ですが、アシトの視野の能力に関しては作中でシャビと絡めた言及がありましたね(7巻での冨樫、遊馬、杏里のサッカー談議の場面)。
おそらくアシトの俯瞰の能力はシャビを参考にしたと思います。
アオアシの中でも言及されていた、NHKのミラクルボディー、当時の放送の公式ページがこちら。
一応動画も探してみたんですが、ニコニコ動画のものしか見つからず。一応貼っておきます。
これ見ましたけど、シャビの視野が半端ないですね...
アシトだったら漫画の中だから、ということで納得できるんですが、現実にこんな選手がいるとは...
そりゃ当時のスペイン代表強かったはずだわ汗
アシトが練習する首振りのモデルもおそらくシャビ
作中でアシトが栗林の首振りに注目して自身も首振りの練習を集中的に行い、もともと持つ視野の能力を伸ばしていたシーンがありました。
この首振り、サッカー界ではもともとその重要性が認知されていたようですが、栗林の首を振る回数は明らかに異常でした。
カメラに映ってる時だけ数えても200回。
他の選手はそれほどでもないのに、栗林だけが極端な回数やってるプレー。
それは、
...首。何回首振るんやコイツ....ニワトリか。
(アオアシ7巻より)
さて、シャビもものすごい回数首を振ります。上述の「ミラクルボディー」の感想記事から引用すると
試合中の首振りは0.5秒、1試合に850回やってるなど
850回! そして1回の首振りに0.5秒! これ、やってみると分かるのですが、めちゃくちゃ早く首を振ってます。管理人は首が痛くなりました笑
もちろん首を振るのが目的ではなく、首を振ることによって周りを確認することが目的です。
800回が正しいかは別として、その首振りの時に自身の後方がどうなっているか、シャビはしっかりと「認識」できていたからこそ、難しいことをいとも簡単に見えるようにプレーしていたわけです。
人は、意識して観ようとしないと観れない。僕はそう思います。だからこそ「首振り」を無意識レベルの習慣にすると「首を振る行為」だけが習慣化して、その状況で観るべきもの、認識すべきものを観れなくなる。実際に観れていない、認識できていない選手をとても多く見かけます。
だから「首振れ」という言葉だけを伝えるのは危険。
ちゃんと「首を振って、何を観るのか」この状況あるいはこの場所では「何を観るべきなのか」を一緒に伝えてこそ、首振りという行為は初めて有効になるわけで。
日本の選手だと、元日本代表の遠藤選手や中村憲剛が視野が広い選手と言われています。
中村憲剛選手の首振りについては動画を見つけましたので、以下に貼っておきます。
アシトがどういう意識をもって練習していたか、イメージが湧きやすくなるのではと思います。
まとめ
ということで、今回はアシトのモデルについて探ってみました。
・アシトの家庭環境のモデルは福田健二選手
・アシトの視野はシャビを参考にしている?
・アシトの首振りについてもシャビ?
という内容でまとめました。
とはいえ、明確に小林先生が言及しているモデルは福田健二選手のみです。
むしろ、現存のサッカー選手から「アシトっぽい」選手を探す方が楽しいかもしれません。